Claude CodeがAGENTS.mdを読み始める:コーディングエージェントの設定ファイル論争が収束へ
Claude Code 2.1.277 はプロジェクトに CLAUDE.md がない場合、AGENTS.md を読むようになった。Codex、Amp、Jules、Cursor などが共同で提唱し、現在は Linux Foundation がホストするこのオープンなフォーマットを、これまで独自路線を歩んできた Claude Code が初めて受け入れた。
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Claude Code のバージョン 2.1.277(9 月 18 日)で、小さくとも方向性の明確な更新が入った。プロジェクトに CLAUDE.md がなければ、Claude Code は AGENTS.md を読む。この動作は /config の「Project instructions」で変更できる。現時点では Bedrock、Vertex、Foundry では未対応だ。
この更新の意味は機能そのものではなく、コーディングエージェントの「設定ファイル」をめぐる争いが収束に向かい始めたことを示している点にある。
AGENTS.md とは
公式の説明によれば、AGENTS.md は 「エージェント向けの README」 だ。README は人間が読むもの(クイックスタート、プロジェクト概要、コントリビューションガイド)で、AGENTS.md にはエージェントが必要とするコンテキストだけを置く——ビルドコマンド、テストコマンド、コードスタイル、PR の規約など、「README に書くとくどくなる」類のものだ。
押さえておくべき事実:
- 現在 6 万以上のオープンソースプロジェクトが使っている(GitHub コード検索ベース);
- 特定企業の独自フォーマットではなく、OpenAI Codex、Amp、Google の Jules、Cursor、Factory などの協働から生まれた;
- 現在は Linux Foundation 傘下の Agentic AI Foundation がホストしている;
- フォーマットは普通の Markdown で、必須フィールドはない。見出しは何でもよく、エージェントは渡されたテキストを解析するだけだ。
なぜこれを記録に値するか
コーディングエージェントの指示ファイルは長らく分裂していた。Claude Code は CLAUDE.md、Cursor は .cursorrules、Gemini CLI は GEMINI.md、GitHub Copilot は .github/copilot-instructions.md。同じリポジトリで複数のツールを従わせるには、内容が重複したファイルをいくつも保守しなければならなかった。
AGENTS.md は初めての真にツール横断的な事実上の標準だ。そして Claude Code はこれまで、主な「独自路線」の一つであり、いつも通り自前の CLAUDE.md を使っていた。それが今回 AGENTS.md をフォールバックとして接続したことで、この慣習を認めたことになる。
メンテナにとっての実利はこうだ: 1 つのファイルで、複数のエージェント。
ルールと境界
- 近接優先: 大規模な monorepo ではサブパッケージ内にさらに AGENTS.md を置ける。エージェントはディレクトリツリー上で最も近いものを読むため、サブプロジェクトごとに独自の指示を持たせられる。公式のデータによれば、執筆時点で OpenAI のメインリポジトリには 88 個の AGENTS.md がある。
- 衝突時: 編集対象のファイルに最も近い AGENTS.md が有効になる。ユーザーが会話中で明示的に出した指示がすべてに優先する。
- コマンドを実行する: AGENTS.md にテストコマンドが書かれていれば、エージェントはそのチェックを実行し、タスク終了前に失敗を修正しようとする(書いてあればの話だが)。
CLAUDE.mdの方が優先度が高い: Claude Code が今回追加したのはフォールバックであり、置き換えではない。
複数のエージェントを併用している場合
- 移行: 既存ファイルを AGENTS.md にリネームし、後方互換のためにシンボリックリンクを張る——
mv AGENT.md AGENTS.md && ln -s AGENTS.md AGENT.md。CLAUDE.mdでも同様にできる。 - Aider は
.aider.conf.ymlにread: AGENTS.mdを 1 行追加する。 - Gemini CLI は
.gemini/settings.jsonで{ "context": { "fileName": "AGENTS.md" } }を設定する。
ちなみに、私たち自身のこのリポジトリでも、エージェント向けの取り込みと執筆の規約を書くのに AGENTS.md を使っている。それが今 Claude Code に対して有効になったのは、まさに今回の更新によるものだ。