
AIギーク週報 W45 · 2026-10-31—11-06
今週50件。OpenAIがLinuxカーネルから948件の権限昇格脆弱性を発見し、Postgres 19がそれにより延期。Zigは10年前の古い提案をメインラインに取り込み。ハードウェアで最も見応えがあるのは795ドルのロープロボットと、Linux推論を35%まで抑えたノートPC。
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今週50件。OpenAIがLinuxカーネルから948件の権限昇格脆弱性を発見し、Postgres 19がそれにより延期。Zigは10年前の古い提案をメインラインに取り込み。ハードウェアで最も見応えがあるのは795ドルのロープロボットと、Linux推論を35%まで抑えたノートPC。

IBM は数百万ドルをかけてディープブルーを作り、1996 年に Kasparov を破った。30 年後、200 MHz の Pentium Pro で現代の Stockfish を動かすと、棋力は約 3300 Elo になり、ほぼ確実に勝てる。

2014年式ルノー・ラティテュードは、ナビの SD カードを挿さないと時計を設定させてくれない。オーナーはファームウェアをリバースエンジニアリングし、パストラバーサルの脆弱性と core_pattern のテクニックを組み合わせて、最終的に root 権限を取得した。

骨伝導ヘッドホンは耳を塞がず、振動を頭蓋骨に直接伝える。低音が弱く感じる理由、音漏れが起きる理由、どんな人に向くのかを、聴覚の物理的な仕組みから解説する。

子どもがフィギュアを乗せると物語が流れる箱。電子工学を何も知らなかった著者が、壊しながら学び、3人の子どものために作った。

BeOS が Infinite Mac のブラウザ上で動くようになり、その実現にはエミュレータが無意識に Mac OS の癖へ依存していた箇所の修正が必要だった。

クラシック Mac OS を Wii と GameCube に移植する話。OpenBIOS と Trampoline から、偽の SCSI ドライバーでデスクトップに到達するまで。

今週 43 件。Mistral が Large 4 の重みを公開し、Anthropic は SEC に S-1 を提出、OpenAI は数学と物理の成果を 3 本同時に公開した。アンチクロールのフィンガープリントスクリプトに隠されたプロンプトインジェクションも見つかっている。

26k〜131k パラメータのループ型 Transformer が次のフレームを予測し、9k〜16k の MLP が行動を選ぶ。どちらも Raspberry Pi Pico 2 W の同じコアで動く。5 つのゲームで完全に一致したフレームは 83.6% から 100%。学習、量子化、デコードの規則も公開されている。

Qwen3.5 4B の重みに RV32IM の CPU コアをコンパイルし、11 層がモデルの順伝播の中で動く。レジスタもメモリもプログラムカウンタも Gated DeltaNet の状態行列に載せる。大きな整数の演算は 48.6% から 100% になった。

Ben Hardill の X1 Carbon はタブが頻繁に落ち、ルートファイルシステムがたびたび読み取り専用になった。memtest86+ を数分走らせると 7919 件のエラーが出たが、メモリは基板直付けで交換できない。結局 memmap で不良アドレスをカーネルから外し、そのまま使い続けることにした。

iFixit が Apple 初の折りたたみ機を歯車まで分解した。電池は通電で外れ、外側画面は樹脂フレームごと外せ、積層だったロジックボードも今回は一枚。ただし内側ディスプレイは交換に 999 ドルかかり、発売直後から折り目に明るい線が入る報告が出ている。暫定評価は 10 点満点中 5 点。

ns2jb は 23.0.1 のファームウェアを対象にした、ソフトウェアだけで成立するテザード型の脱獄だ。WebKit の n-day でユーザーランドのコード実行を得て、SmileBASIC の整数オーバーフローと fs のパス処理のバグを経由し、任意の sysmodule のネイティブコード実行まで到達する。仕上げに約 2 週間かかり、バグ探しの大半は Codex が担った。

Mark Bartlett は esp32-ai の TinyStories モデルを再現し、律速は PSRAM の帯域で CPU は余っていたと特定した。出力を変えない 5 つの変更で 1 トークンあたり 94.7 ms を 43.3 ms に短縮した。

Eddie Abbondanzio は電動キックスクーターが欲しかった。手元には Razor A5 Lux と Hercules のコードレスドリルがあった。できあがった前輪駆動のスクーターは最高 10mph ほどで、発進時にはタイヤが空転し、前輪は 3D プリント製で、ボルト十本で組み上げられている。

Broadcomの独自WPS実装は少なくとも2010年から悪用可能で、2018年のパッチは大多数のルーターをカバーしていなかった。Quentin Kaiserはベルギーの4つのISPのうち3つでリモートコード実行を実証し、該当デバイスは今も未パッチのままである。

型番の分からないHarrisのICを、Ken Shirriffが顕微鏡でMF10スイッチトキャパシタフィルタと突き止める。スイッチトキャパシタが抵抗を置き換える仕組みから、2つの積分器と加算器で状態変数フィルタを組むところまで回路を追う。

ESP32-S3 と画面 2 枚。OLED はリアルタイムの状態、電子ペーパーは読める結果を表示し、推論はマシン上に残す。著者はハードウェア選定の 3 つの制約、4 つのモード、そして「電気的に静かな」失敗を記録した。3.3V レールに焼かれた OLED 2 枚、プロトコル違反の I²C 迂回、sizeof の誤ったバッファでリモートコマンドごとに再起動。

Cerebras は prefill と decode を異なるハードウェアに分離:演算強度が異なり、スケジューリング目標も異なるため、分離後は同じハードウェア量でスループットが5倍向上し、生成速度は低下しない。記事は行列積から KV 転送と異種分離の選定までを解説。

葉序はヒマワリの中心にある二重螺旋模様で、コードは驚くほど短い。著者はまずそれを描き、Voronoiで格子に分割し、89個のアドレス指定可能なLEDを各セルに組み込んで、音に反応して光る実体彫刻に仕上げ、スケッチからPCBまでの二版の試行錯誤を記録した。

MOCHAがコンパイラを未知の異種アクセラレータに迅速対応させたい場合、テストベンチマークはどう選ぶ?SEIは5つの選定基準と9つの候補ハードウェアを挙げ、各チームに目標の推薦を求めた結果、最終的にAMD RDNA 4とTenstorrent Tensixに絞られた。

IBM Nighthawk r2 量子プロセッサはわずか19秒で100万個のサンプルを生成し、従来のスーパーコンピュータでは約110年かかると推定される。

AWS Trainium 上でリアルタイムAI動画モデルが初めて動作:3D-RoPEカーネルが2778倍高速化、5秒から1.8ミリ秒に短縮。

オープンソースの printable は、写真を水密でミリ単位、そのままスライスできる STL に変換する。AMD の ROCm 上で 5 段のパイプラインとして動かし、4 つのバックエンドの水密性を実測比較している。